スンコロクの小壺って何に使ったの?④´ [モン・コ・ノーイ]
石灰入れ説について②
今回ご紹介させていただくのは、石灰と思われる白い粉が固形化して残存しているモン・コ・ノーイの小壺です。本当に石灰かどうか、今後、化学分析したほうがより確実ですが、まず、間違いなく石灰だと思います。タイでは、皆に石灰だと言われましたし、この壺のほかにも複数の石灰の残存した小壷が出てくるとのことです。この小壷が実用品とされていたか、副葬品かどうかは不明ですが、とりあえず、壺の中に石灰をいれる風習が存在した、一つの証拠になるでしょう。ただし、石灰は薬としても使用されたようなので、ビンロウジを噛む(キンマ)の為のものかは、これだけでは断定できません。
モン コ・ノーイ灰釉小壷(石灰残存) 高さ38ミリ
どうも売る為に洗い落とそうとしたようですが、落とせなかった白い固形物が、内部のふくらんだ部分全てにたっぷり残っています。手前はかき出してみた石灰と思われる、その白い固形物の粉。
おまけ
モン陶はプレ・スンコロク陶とも言えるものです。タイ族ではなく、モン族が作ったと考えられた為、「モン」などと呼ばれました(今度詳しく解説します)。中にはタイ人が勝手にそう言っているだけ、と言う方もおられるようですが、丹念に調べていると、タイの方々も何の根拠もなく言っている訳でないのが分かります。第一、誇り高いタイ人が、あえて自分たちが始めたのではないと言うからには、少なくともただの思いつきの類ではないでしょう。この件に関しては、今回以外でも民族移動・民話伝承・実物の陶器などの例を出して取り扱って行きたいと思います。
(タイ族によるものでないものとされるものに、モン以外の民族が作ったと言われるものもあり、タイヤイのタイヤイ陶、カヤンのカヤン陶といわれているものがあります。少数ですが所有しております。これも、のちほど。)
まだ、物証が少ないのですが、聞くところによるとモンの小壺に石灰の残存例が多いそうなので、複数集めれば、モン陶はタイ族が主となって作り始めたものではない、という論を展開する時に、参考にできるかも知れません。また、ずいぶん昔に、旧中心地の横にあるヨム川対岸の崖から、施釉がないタイプのハリプンチャイに似た壷が何十個とまとめて出土したことなどもあるそうです。でもみんな売れちゃった!!とのことなので、学術的に大変惜しまれます。売る時は、ハリプンチャイと言って売ると値がつくので、そう言って売ったようです。(ハリプンチャイはモン族が作ったとされている陶器です)。また見つかるといいなあ、と思います。



僕は「ビンロウジを噛む(キンマ)の為」のお話に共鳴してます。
Opium Weightのコレクターとしてはこうあって欲しいものです。
青銅や銀で石灰入れを作るより陶器で作った方が安上がりだったのかも?
by nazonazo3 (2007-07-15 20:08)
そうですね。青銅や銀よりは、きっとお手ごろです。
この後に、もっと大きい、石灰の残ったモンの壷が載せてある所がありますので、是非見ていって下さいね。(ちょっとリペアなんですけど)。
by ハイム (2007-07-16 17:45)